10回目の認定では、夜景の美的価値等はもちろん、日本人特有の“夜を愛でる文化”としての価値感が昨年以上に広く反映された結果となっています。自然夜景遺産では、ふたつの視点場を有する「織姫公園・足利織姫神社」がダブル認定。施設型夜景遺産では「岳南電車」が鉄道領域で初の認定となり、駅舎や車窓からの牧歌的な夜景が高評価を得ています。また、工場や埠頭の夜景等、数々の夜景種類が楽しめる「川崎マリエン」も首都圏の展望台として認定されています。ライトアップ夜景遺産では、「京都・花灯路」「高台寺」のふたつが京都初の認定となったことや、歴史文化夜景遺産では、「長岡まつり大花火大会」が花火大会としては初認定。一方、「上田城跡公園」「氷柱白糸イルミネーション」「永平寺大燈籠ながし」等、北信越エリアで5つの夜景遺産が誕生しています。城郭・氷・灯籠等といった日本情緒溢れる風景が、「夜景」としての認知をより深めた結果と言えるでしょう。 本認定にあたり、皆様から数多くのご応募を頂き、誠にありがとうございました。また、「わが町を夜景遺産に認定してほしい」との皆様の熱い想いから、パンフレットのほか動画や撮影写真、みどころをまとめた小冊子等、多岐に渡るアピールをいただき、感謝の念が耐えません。エントリーいただいた自治体・事業者・夜景鑑賞士の多くの皆様に厚く御礼申し上げます。今後も継続的に候補地を調査発掘し、「夜景サミット in 台湾」(9月5日開催)、「夜景サミット2014 in 北九州」(10月10日開催)、11月29日・30日に開催する「第7回夜景検定(夜景鑑賞士試験)」を通して、国内外へのPRはもちろん、夜景の本質的な魅力を多くの方々に啓蒙すべく努力して参ります。今後も「日本夜景遺産」をどうぞよろしくお願いいたします。