夜景遺産認定地
せんだいだいかんのん
仙台大観音仙台市泉区の大観密寺に建つ高さ100mの仙台大観音は、市制100周年を記念して建立された日本一の観音像で、仏像としては牛久大仏に次ぐ大きさ。内部は12層構造で、十二神将や三十三観音、百八胎内仏が安置され、最上階からは市街や太平洋を一望できる。夜は航空障害灯や周辺の光に照らされ圧倒的存在感を放ち、「ラスボス」と称されSNSで話題となっている。
仙台市泉区に位置する大観密寺に建立された本尊。仙台市制100周年にちなんで設計された高さ100mの巨大観音像は、観音像としては日本一、仏像としては牛久大仏に次ぐ二番目の大きさを誇る。地下21mの基礎は21世紀の繁栄を祈念するという意図で設計された。像内部は12層構造で、1階には十二神将や三十三観音があり、階段を下りながら巡る「百八胎内仏」と呼ばれる108体の仏像が安置。最高部12階の展望窓からは仙台市街や太平洋までを見渡す開放的な眺望が楽しめる。エレベーターで最上階まで上り、階段を下りながらゆっくりと内部を見学するのが一般的な楽しみ方だ。夜の仙台大観音はライトアップこそ行われていないが、外観に付けられた航空障害灯の灯り、近隣ホテルや商業施設の光により圧倒的な存在感で闇に浮かび上がる。近年、SNSや写真愛好家の間で「ラスボス」というキーワードと共に広く拡散。住宅地の中に忽然と現れる姿が夜の異世界感を漂わせ、日常風景との対比でユニークな感覚へと誘う。仙台市中心部よりも標高が高い約180mの小高い造成地に立つことで市内各地の撮影ポイントも豊富だ。なお、展望台は夜間は開放されていないことから夜景が望める展望台としての施設型ではなく、鑑賞すべき対象でありながら本尊という施設であることから「施設型夜景遺産」として認定された。