夜景遺産認定地
まるのうちはうす
丸の内ハウス東京都千代田区の新丸の内ビル7階「丸の内ハウス」は、食と文化が融合した独自空間のレストランフロア。屋外テラスは皇居側、丸ビル側、東京駅側の3エリアに分かれ、東京駅舎のライトアップや行幸通りのイルミネーションなど多彩な夜景が楽しめる。
東京都千代田区、東京駅からほど近い新丸の内ビルディング7階に位置する「丸の内ハウス」。食と文化が融合した独自空間を構成するレストランフロアとなっている。イタリアンや和食、カフェバーまで個性豊かな店舗が並び、仕事帰りのビジネスパーソンや観光客で賑わう。各店舗がひとつの街のように繋がり、店の垣根を越えた開放感とカジュアルさを兼ね備えたスタイルが人気を集めている。今回の認定対象となったのが屋外テラスで、皇居側、丸の内ビルディング側、東京駅側の3つのエリアに分かれ、空間デザインも異なっている。東京駅側からは、日本夜景遺産にも選ばれている東京駅の駅舎ライトアップが見事に味わえ、柔らかな光に包まれた赤レンガ造りの歴史的建築物は、まさに“THE・TOKYO”と言える象徴的な光景だ。一方、駅前広場から行幸通りにかけては街路樹や街灯が整然と配置され、冬には上品なシャンパンゴールドのイルミネーションにより完成度の高い都市景観を実感できるだろう。皇居方面の緑地や高層ビル群が織りなす光と影のコントラストも見どころで、煌びやかさと夜の静寂が同居するなど夜景の魅力は尽きることはない。今後の周辺環境の変化はあれど、知的で洗練された都会の夜景として後世に伝えるべき価値があるとして施設型夜景遺産の認定に至った。