夜景遺産認定地
ぎふじょう
岐阜城岐阜市の象徴・金華山にそびえる岐阜城は、戦国期に斎藤道三や織田信長が居城とした山城で、1956年に再建された天守を持つ。ロープウェーで麓からアクセスでき、ライトアップや「岐阜城パノラマ夜景」などのイベントも開催。天守からは岐阜市街や名古屋、伊勢湾までの大パノラマが広がり、長良川の鵜飼の篝火も幻想的な風情を演出する。
岐阜市のシンボル、標高329m(国土地理院の三角点の標高)の金華山にそびえる山城。戦国時代に斎藤道三や織田信長の居城であった。山頂城郭と山麓の居館、登城路や山中の砦など、山全体が天然の要害としての機能を備える。1956年に鉄筋コンクリート造の3層4階構造の天守として再建。現在は麓の岐阜公園から山頂までぎふ金華山ロープウェーで結ばれアクセスも良好。「岐阜城パノラマ夜景」と冠した季節イベントでは、岐阜城とぎふ金華山ロープウェーが共に夜間延長営業を実施。年間を通じて実施している城郭ライトアップもイベント時は減灯することで、天守閣からの夜景鑑賞を邪魔しない取り組みを行っている。岐阜城天守からの夜景は、眼下の岐阜市街から遠方は名古屋市街、伊勢湾まで大パノラマが広がる。雄大な濃尾平野に広がる様は宝石箱に例えられるほどの煌めきに加え、ダイナミックな奥行きを感じさせる構図も特徴的だ。その贅沢な夜景を眺めるだけで、まるで自分自身が一国一城の主になったような気持ちで夜の世界に浸れるだろう。また初夏から秋にかけては、眼下の長良川の鵜飼の篝火が水面に揺らめき、幻想的かつ趣ある風情を漂わせる。(写真:小林淳)