夜景遺産認定地

ぬまづこうおおがたてんぼうすいもん「びゅうお」
沼津港大型展望水門「びゅうお」
静岡県沼津市・沼津港にある巨大水門は、東海地震による津波対策として2004年に建設された国内最大級の防災施設である。幅40m・高さ9.3mの水門と地上30mの展望回廊を備え、富士山や駿河湾、市街地の眺望を楽しめる観光名所でもある。令和7年にはLED照明へ刷新され、幻想的なライトアップが季節や曜日ごとに演出される夜景スポットとして評価され、「ライトアップ夜景遺産」に認定された。
静岡県沼津市の沼津港に位置し、東海地震の津波から地域を守るため2004年に建設された巨大な水門。津波をシャットアウトする扉体は、幅40m、高さ9.3m、重量は406tと国内最大級のスケールを誇る。防災設備としての機能を備える一方、沼津エリアの観光スポットとしても知られているランドマーク施設だ。地上30mの高さには2基の主塔を連結するように結ばれた展望回廊が併設。360度の眺望が広がり、昼は富士山や箱根連山、駿河湾に突き出した大瀬崎まで楽しめる。夜は海面に揺らぐ漁船の明かりや、煌めく沼津市街地といったのどかな景観が楽しめる。さらに来場者を魅了するポイントが、壮大な水門本体と、主塔のライトアップ演出だ。令和7年にLED機器へリニューアル。2本の主塔がブルーやパープルなどの鮮やかな光を纏い、展望回廊の照明も夜仕様に変化。水門全体が海面に反射することで、まるで海に浮かぶ鳥居のような幻想的な雰囲気を創り出している。ライトアップは平常時、「平日ver.」「週末ver.」「休日ver.」の3パターンが楽しめるが、季節やイベント毎に色が変化。人気の高い日没時は、空色のシークエンスと夕刻から薄暮へ刻々と変化する様子が何ともフォトジェニックだ。本認定は「施設型夜景遺産」ではなく「ライトアップ夜景遺産」としての認定に至った。